昔脚本家目指してたけどまた目指すことに決めた人の書き置き場。
犯人役のイメージしかなかった久世星佳さんの宝塚時代に
すっかりK.Oしてしまい…(ファンになる入口はドラマの犯人役ですが)
そのまま久世さんと宝塚OGファンになってまだ数ヶ月ちょいのド新規です。
久世星佳/90年代宝塚&月組/天海祐希/涼風真世
絵麻緒ゆう/姿月あさと/匠ひびき/一路真輝/高嶺ふぶき
現役だと望海風斗・美弥るりか・星風まどか
ジャニーズ(23年茶の間)/松井珠理奈/市川美織/サカナクション
TRICK/SPEC/ケイゾク/眠れる森/相棒シリーズ(やっぱ亀山さん)

(短編創作シナリオ)「ヤマダ姉妹の華麗なる(?)憂鬱」

登場人物

二階堂(旧姓:山田)春子(57)
おしゃべりと噂大好きな主婦。
20歳の時に同じ会社の先輩だった夫と大恋愛の末結婚。3人の子供(35歳と30歳の息子、28歳の娘)は既に独立。今は会社役員にまで出世した夫と二人暮らし。
最近15年勤めたパートを辞めてから毎日お昼がしこたま暇人なので家の近くの職場で働いている妹の千秋にお昼ご飯を振舞っている。
高校時代に推理小説研究会に所属していたほど推理小説好き。
《イメージキャストはキムラ緑子さん》

山田千秋(53)
春子の妹 。不動産会社営業部長。 45歳の時に15年交際した恋人と結婚するも、去年離婚してもう結婚はこりごり。
姉とは違って冷静で現実派。職場から春子夫婦の家が近いこともあり、週5日ペースで春子と2人で昼食を食べている。
実は小1~中3秋まで劇団に所属しTVや映画によく出ていた過去があり、
子役時代から活躍する同年代の芸能人経由でよく家探しを頼まれる事が多く芸能界の情報にはそこそこ詳しい。
《イメージキャストは久世さん》

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都内某所・閑静な住宅街・昼

とある一軒家。
『二階堂』の表札。
築20年、まだまだローンが残っている。

二階堂家・リビング
テレビから流れる情報ニュース番組。
テーブルに続々と置かれるお昼ごはんのメニュー。
(定食でも、カフェにあるランチでも、何でもいいのでお昼ごはんの想像はおまかせで)
台所で歌を口ずさみながら料理しているこの家の主婦・二階堂春子。
インターフォンが鳴ってモニターを確認するなり、
春子「(ニコニコ)どうぞー」
玄関のドアが開く。
グレーのスーツパンツを着た訪問相手の手元には手土産。
近づいてくるスリッパの音。
リビングに入ってきた50代前半の女性・山田千秋。職業は不動産会社営業部部長。
ちなみに去年離婚したばかりのバツイチ。
千秋「(テーブルに座るなり) お腹空いたぁー。もうペコペコ! (手土産を春子に)これ、お姉ちゃん食べたがってたヤツ」
春子「(手土産受け取り) ありがと~。 さすが妹」
この2人、会話の通り、姉妹である。
千秋「(テーブルにあるお昼ごはんの一部見て) 美味しそ…」
春子「(今さっき出来たおかずをテーブルに置き、座る) さてと~~。食べますか」
春子・千秋「いただきます」

タイトル
『ヤマダ姉妹の華麗なる(?)憂鬱』
~1~

二階堂家・リビング
お昼ごはんを食べている春子と千秋。
春子「(今日も美味しく出来たわ~♥って顔)」
千秋「(美味しいお昼ごはんにあー…幸せって顔)」
TVでは芸能ニュースのコーナーに切り替わり、
人気女性アイドルと人気イケメン俳優の数年にわたる同棲報道のニュースが流れた。
写真やら、フリップやら、いろいろ。
春子「あんれま!! この2人付き合ってたの? まぁー。意外!! あの子てっきり男性アイドルの子と付き合ってるかと思ってたんだけど」
千秋「あーあ…。 結局撮られてバレてやんの(おかずをパクッ) 」
春子「(千秋の発言に食いつくように) 何? アンタ知ってた? 知ってたの?」
千秋「う…(余計な事言ってしまった!って顔)」
春子「(千秋の顔見て悟った)フフフ…」
千秋「(余計な事言った自分に) バカだ」
春子「もしかして千秋のとこに2人して物件探しに来たとか? それとも1人で?」
千秋「(呆れ顔) これだからお姉ちゃんは…」
春子「いいじゃないのー。私これでも口かったいんだかんね」
千秋「(おかずをパクッ) よく言うわ」
春子「ホントだってば (おかずをパクッ)」
千秋「個人情報べらべら喋ったら私がクビになるっての」
春子「でもさー、アンタんとこ、よく物件探しに芸能人来るんでしょ? 」
千秋「別にそれほどでも?」
春子「またまたぁー。そこそこ詳しいくせにぃ」
千秋「勝手に耳に入ってくるんだっての。しょうがないでしょうが」
春子「千秋からしたら子役時代の特権だもんねー」
(補足:千秋は小1から約7年間子役をしていた事があり、当時そこそこTVや映画に出てたので同年代からは未だに顔と名前が覚えられてるくらいちょっとした有名人である)
春子「私も劇団入って千秋みたいに活躍すれば良かったかしら~」
千秋「はいはい」
春子「あ!そういえばさ、知ってる? この前斜め向かいの奥さんから聞いたんだけど!」
千秋「また始まった」
× × ×
この後延々と噂話のオンパレード。
× × ×
(時間経過)
まだまだ続く春子の噂話のオンパレード。
黙々とお昼ごはんを食べている千秋。
× × ×
(時間経過)
さらにまだまだ続く春子の噂話のオンパレード。
千秋はとっくにお昼ごはんを完食して軽く化粧直し。
× × ×
春子「…って話なのよ~。 びっくりでしょー?」
千秋、春子の顔をじーっと。
春子「あら?もう完食?」
(春子の分はまだ半分残っている)
千秋「ねぇねぇ」
春子「……?」
千秋「たまにはご飯食べる時以外口閉じる練習したら?」
春子「………」
千秋「(ニコッ) ごちそうさまでした。(お昼代の1000円置いて) じゃ、私会社戻るから」
春子「アンタ明日も来なさいよー?!」
千秋「(振り向かず)はいはい」
リビングを出る千秋。
ドアが閉まる音。
1人になる春子。
春子「(千秋の真似)『口閉じる練習したら?』ってそう簡単に言われてもねえ……
(置かれた1000円手に持ち) お金だっていらないのに」
おかずをパクッ。
春子「だって暇なんだもん」
おかずをパクッ。
春子「いいじゃないの」
おかずをパクッ。
春子「口なんて閉じれないわよ」
おかずをパクッ。
春子「1人暇なんだもん」
おかずをパクッ。
独り言のオンステージ。
そんな春子の姿を後ろでやれやれ…って顔で見ている千秋。(忘れ物を取りに戻った)
千秋「…………」
春子はもちろん気付かない。
春子「今日も美味しく出来たわね~♥ンッフフフフ♥明日何作ろうかしら。ンッフフフフ」
千秋「(ま、いっか)」

何はともあれ、
今日もヤマダ姉妹は幸せ(特に春子)……らしい。

~1~(終)